![]() |
二酸化炭素添加器具のクリーニング方法!セラミック部分が汚れるとどうなるのか!?![]() |
| ADAから発売されているパレングラスなどの二酸化炭素添加器具は、セッティングした時には、エアーストーンでは不可能なサイズの気泡を発生せる事ができ、水中へ効率よく二酸化炭素を溶かし込むことが出来ます。 しかし、残念なことにその泡の細かさは、利用していると徐々に大きな泡になってきてしまうのです。その原因は、セラミック上にコケが生えることによって、セラミック部分の細かな目がふさがれて、目が大きくなってしまうからです。 コケの生えやすい水槽では、ほんの数週間でセラミック部分にコケが生えてしまい気泡が大きくなってしまうこともあります。さらに、そのまま利用し続けると気泡が出なくなることもあるのです。↑の画像は丁度その状態になってしまったビートルグラスです。 |
| |
![]() |
| |
| ↑は顕微鏡で拡大した画像です。セラミック部分は、非常にざらざらしている素材で、表面が削れ易い素材である事が、見ていただければ分かると思います。ガラスの器具なので、一見、非常に丈夫に見えますが実はセラミック部分に関しては非常にデリケートなです。また、この部分は、コケが生えやすく、汚れが目立ちやすい部分でもあります。 クリーニング方法とは!?添加器具は、クリーニングすることができ、半永久的に利用することができますが、しかし、クリーニングの仕方がよくないと極端に寿命が短くなってしまうので注意しなくてはなりません。最も注意しなくてはならないことは、セラミック部分に絶対に触らないことです。先ほどの拡大した画像を見ていただければ分かると思いますが、表面が非常に崩れやすい材質であるので、ツメで軽く引っかくだけでも表面部分が削れてしまいます。表面が削れてしまうと、購入時に見られるような細かな気泡が出なくなってしまいます。 |
| |
|
| |
|
クリーニング方法はとても簡単です。一般的に知られている方法としては、台所用の塩素系の漂白剤を利用する方法です。自分の家にあったものは、アルカリ性の漂白剤でした、成分を見る限り恐らく、水酸化ナトリウムに塩素を溶かしこんで、・・・して作ったものであるような気がします。
水の入れたコップの中にごく少量、漂白剤を入れてセラミックが白くなるまで待つだけという非常に単純な作業です。漂白剤の扱いには注意が必要で、裏の説明書にも大きく、混ぜるな危険と書いてあるように、何かと混ぜると、塩素が発生する恐れがあるので非常に危険です。出来る限り、この作業は換気のよい場所におくように心がけましょう。 先ほども、言いましたが表面には、絶対に触れないようにしましょう。表面部分にコケが生えていてもある程度つけておけば取れますから。 |
| |
![]() |
| |
|
2時間が経過した状態です。緑色のコケが分解されて、徐々に色が抜けて黄色くなり始め、表面から剥がれ落ちてビーカー内に透明なコケが落ちおちていました。 |
| |
![]() |
| |
|
4時間経過後です。ほぼ完璧にコケは分解されて、表面はセラミックの白い色が見える状態になりました。少し黄ばんでいますが、多少の黄ばみや汚れは気泡にはそれほど影響はないので、それほど気にしなくてもいいと思います。 綺麗になったからといって安心して、水槽にすぐに入れてはいけません。セラミックに漂白剤がたっぷりとしみこんでいるので、まずは、出来る限り水で洗ってから、水につけて漂白剤がセラミック部分から抜けるように、出来るだけ長時間、多目の水につけておきましょう。また、内部に入っている水は、細いスポイトなどで抜くようにしましょう。 どのぐらいの塩素が残っているのか!?![]() |
| |
| セラミック部分からいったいどのくらい抜けにくいのか!?と非常に気になったので簡単な実験をしてみました。まず、数時間、塩素系漂白剤に漬けて、綺麗になった後に、水でよく洗い、なべの中に水を入れて数時間放置したビートルグラスを、ビーカーに移して、数時間放置しどのぐらいセラミック部分から漂白剤が出てきたのかを見ることにしました。
今回利用した漂白剤は、塩素系漂白剤でだったので、オルトトルイジンを溶液内に入れて、塩素がどのくらい溶液に含まれるかを見てみることにしました。オルトトルイジンは、塩素に反応して、黄色に呈色します。 1滴ビーカーにオルトトルイジンをたらすと、黄色く呈色しました。(1敵でこの色は水道の塩素濃度よりもはるかに高いです。)入念に、セラミック部分についている漂白剤を落としたつもりですが、予想以上に塩素がある事が分かりました。やはり、セラミック部分に何かをしみこませてしまうとなかなかそれが抜けないようです。 |
| |
![]() |
| |
塩素が、少し気になったので、塩素中和のために、塩素中和剤を入れてみました。(還元剤であるので、ガス発生の恐れがありますので、真似することは、やめて法がいいと思います。)歯ブラシで擦ってしまった!どうなる?![]() |
| |
実は、自分は初めてクリーニングするときに、表面部分が崩れやすい材質だとは知らなかったために、歯ブラシで表面を軽く擦ってしまいました。その結果、表面がでこぼこになって、買った当初とは比べ物にならないほど大きな気泡が出るようになってしまいました。色が消えるメカニズムとは!?![]() |
| |
| 塩素系漂白剤を利用して、セラミック部分のクリーニングが出来ることは非常に有名ですが、なぜ?クリーニングできるのかのメカニズムはあまり知れていません。今回は、そのメカニズムを紹介しましょう。
まず、セラミック部分にこびり付いているコケは、ミクロ的視点で見れば、色素の塊のようなものであると考えることが出来ると思います。(厳密には少し違いますが、今回はそう考えてください。)それらの色素を分解することが、クリーニングであると考えることができます。コケが死滅すれば、その多くはかっちゃく力を失って剥がれ落ちますから。 色素というものは、その多くが2重結合や3重結合を多く含む化合物であり、構造が複雑なものが多いので、壊れやすい物が多い傾向にあります。2重結合とは、↑の分子模型のように、2本の結合がある状態です。(結合に関与している結合がシグマ結合、それ以外は、パイ結合です。) |
| |
![]() |
| |
| ↑の画像のように結合が壊れることによって、色を失うのです。結合は、シグマよりも、パイ結合の方が壊れやすい性質があります。(有機物用の分子模型がなかったので、無機物用の分子模型を利用したので、少し?なイメージ画像となっています。あまり気にしないで下さい。)
酸化剤である塩素素が、パイ結合(より厳密に考えるんであれば、パイ電子雲と言うほうが合っているかも?)を攻撃して、分解する事が漂白のメカニズムなのです。 |
![]() |